ローズS 注目馬評価 

重賞予想

2023年9月17日(日)に行われる、ローズS(阪神芝1800m)を予想していきます。

・予想の方針

先週の紫苑Sと同様、秋の秋華賞へのトライアルレースとなります。

京都競馬場の改修の影響で、去年までは中京2000mで行われていましたが、3年ぶりの阪神開催となります。

出走馬の顔ぶれを見ると、主な春の実績馬はラヴェル(アルテミスS1着、オークス4着)、ソーダズリング(フローラS2着)くらいで、残りの有力馬は夏の上がり馬となっています。

阪神1800mコースは、ワンターンの外回りを使用し、最初のコーナーまでの距離が長く、最後の直線も長いという紛れの少ないコースとなっています。

求められる能力は直線での切れ味、もしくは先行したまま押し切れる豊富なスピード能力です。

土曜日に馬場傾向が変化している可能性はありますが、先週までの阪神は開幕週らしく内前有利となっています。

以上の観点から、内枠の逃げ先行馬あるいは瞬発力に長けた馬を狙っていきたいと思います。

ブレイディヴェーグ

血統評価:B

父ロードカナロア、母父ディープインパクト

執筆時点では抜けた1番人気となっていますが、この人気で買えるほどの信頼度は感じません。

ここまで3戦すべてのレースで上がり最速かつ前走は素晴らしいタイムで勝利しており、鞍上もルメール騎手ということでの人気でしょうか。

戦績を掘り下げる前に血統から見ていきますが、マイルより少し長い1800mということもあり、短距離志向の強いロードカナロア産駒を高評価はできません。

アーモンドアイを出しているように配合相手との組み合わせで中距離まで走ることは可能ではありますが、積極的にマイル以上で狙える種牡馬ではないですね。

ミッキークイーンの母ミュージカルウェイが祖母にあたる牝系で、母インナーアージはミッキークイーンの全姉にあたります。

母方の血統からある程度のスタミナを確保しており、1800m、2000mでの実績を既に上げているので、嫌う必要はないかもしれません。

ただし、これまでの3走は新潟、東京、東京といずれも左回りかつ起伏の少ない走りやすいコースです。

右回り、かつ直線に急坂のある阪神で同じようなパフォーマンスを出せるか。出遅れ癖があり、後方からになった場合に今の阪神で差し切れるのか。不安点はありますがそれらすべてを一蹴して勝ち切るようなら、世代でリバティアイランドに次ぐ大物になるかもしれません。

ソーダズリング

血統評価:S

父ハーツクライ、母父シンボリクリスエス

母ソーマジックは名繁殖で、ソーヴァリアント、マジックキャッスルなど複数の活躍馬を出しています。

この母の産駒は血統の見かけ上よりも距離適性が短めに出るように感じます。上述のソーヴァリアントもオルフェーヴル×シンボリクリスエスと重めの配合に反して2000mを最も得意としていますし、マジックキャッスルはディープ×シンボリクリスエスですが勝ち鞍は1200~2000で適性距離は少し短めでした。
よってこの馬の適性距離も2000mから少し短めと見ていいでしょう。

まさにその適性距離とも言うべき阪神1800mという舞台では新馬、未勝利と既に2度好走しており、新馬では出遅れて後方からになりましたが上がり最速の脚でハナ差2着。続く未勝利戦ではラジオNIKKEI賞を勝利したエルトンバローズに2馬身半差で快勝しています。

次戦のフローラSではゴールデンハインドに絶妙なペースで逃げ切られましたが、3着のブライトジュエリー以下には1馬身差以上の着差を付けており、この時はゴールデンハインドが強かったので評価を落とす内容ではなかったと思います。

前走オークスは5番人気に推されていたものの8着と振るわずでしたが、前述のとおりこの馬の適性距離からは外れていますし、ここも度外視でよいでしょう。

ある程度の先行力もありますし、終いの切れも十分ですので、現在の馬場にもマッチしているように思います。

1枠2番は少し極端かなと思いましたが、スムーズに好位に付けられるならむしろ絶好枠になります。

調教課程を見てもオークスの時から順調に成長しているようですし、ここは高評価とします。

ラヴェル

血統評価:B

父キタサンブラック、母父ダイワメジャー

血統的には、走るとも走らないとも断言しづらいそこそこの評価です。
というのも、やはりキタサンブラック産駒はデータが揃っていませんし、完全に主観頼りの分析になってしまいます。

母サンブルエミューズはナミュールと同じで、本馬はナミュールの妹にあたります。
ナミュール自身は直線の長いコースのマイル~中距離を得意としており、確実の伸びる終いの脚が特徴です。

距離はマイルより伸びても良さそうで、前走オークスの走りを見るにむしろ中距離の方が合っているのではないかと感じます。

アルテミスSでは追い出しに遅れたとはいえあのリバティアイランドに勝利しましたが、その後の阪神JF、桜花賞は枠順にも恵まれず、ともに2桁着順に負けています。
敗因は枠順と出遅れて後方からになったことが挙げられますが、上がりの脚も使えていないのが気になるところ。

ただ、前走のオークスでは最内枠からうまくスタートし、先行していた馬で唯一の掲示板内と強い競馬をしました。マイルの流れの中で後方から差してくるような競馬よりも、中距離のゆったりした流れで先行して押し切る方が合っているのでしょうか。

ペースを見ても、好走した新馬戦とアルテミスS、オークスは前半3Fが35秒以上かかっているのに対し、脚を無くした阪神JF、桜花賞は前半3Fが33.7、34.0と前傾ラップになっており、速いペースで追走すると終いの脚が使えなくなるようです。

今回は1800mということでマイルより少しペースは落ち着きそうですが、出走メンバーの中に近2走で逃げて覚醒したコンクシェルがおり、この馬はスローに落として逃げるというよりも、淀みないペースで逃げて後続に脚を使わせずに勝つといったタイプですので、今回も同じ策で来ると予想しています。

さらに、他にもアリスヴェリテ、ユリーシャといった逃げを打つことも可能な先行馬が内の方におり、ここに外からコンクシェルが並びかけに来ると考えると、ペースが落ち着くとは考えづらいです。

元々オークスの時の走りを高く評価していて、ここでは本命にすることも考えていたのですが、先々週あたりから調教過程を確認していたところ、やはり既に秋華賞出走ボーダーを満たしているということもあるのかあまり仕上げられてはいないようです。

最終追いで坂路自己ベストを更新していましたが、ラスト1Fは失速しており、これはむしろ馬体が絞り切れなかったがために最終坂路で一杯に追い、結果的に自己ベストが更新されたもので、好調を示すものではないと思っています。

実績から見ればこのメンバーでは本命にできるレベルの馬ですが、展開面、状態面から考えて軸にはしづらいかなといった評価です。

コンクシェル

血統評価:A

父キズナ、母父Galileo

フローラS3着シンシアウィッシュの全妹で、シンシアウィッシュは1800~2000mのレースで好走しています。

キズナ産駒に関しては、阪神1800mコースでディープインパクトに次ぐ好成績を上げていますので(単勝回収率ではキズナの方が上でした)、当然血統的には高評価です。

前々走で逃げのスタイルに変えてから一変、逃げて上がり最速を繰り出し後続に5馬身差を付ける圧巻の走りで1勝クラス、2勝クラスを連勝しています。

内容を見てもスローで展開に恵まれたというよりは、自分から淡々としたラップを刻み、後続に脚を使わせずに自分は直線でさらに加速するといった強い競馬をしています。

高速条件となる夏の小倉で問題なく勝利しているので、開幕2週目となる阪神で同じような逃げを打たれれば簡単には捕まえられないでしょう。

14番枠となってしまったのは少し痛いですが、展開次第で勝ち負けは十分あり得ると思います。
他に絶対に逃げたいという馬もいないので、誰も競りかけに行かないようであれば、他の人気馬を寄せ付けず逃げ切ってしまう可能性は高いです。

ラファドゥラ

血統評価:S

父ドゥラメンテ、母父シングスピール

シングスピールはサドラー系の種牡馬で、母母父はロベルト直仔のKris S.とかなり欧州の強い重厚な血統をしています。

欧州色の強い母にドゥラメンテというのはタイトルホルダーやスターズオンアースと同じで、特徴としては急坂での加速を得意とし、阪神コースで無類の強さを発揮します。
ドゥラメンテ産駒自体で見ても、阪神コースの成績は優秀です。

この馬は美浦所属ということもありまだ阪神コースで走っていませんし、未知の適性に賭ける価値はあります。

これまでのレース内容を見ても、前走1勝クラスは出遅れたものの上がり最速の脚で勝ち切っており、出遅れた前走以外は多頭数のレースで先行してすべて馬券内に走っています。

先行力と上がりの脚を兼ね備えている点、さらに今回内枠を引けたことにより、先行して内で立ち回りトラックバイアスの恩恵を受けられそうな点。

これらを加味してこのオッズであれば、妙味的にもかなり美味しいので、今回は穴馬としてこちらのラファドゥラを挙げます。

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