【フェアリーS予想】注目馬短評

重賞予想

 前日同条件で行われた3歳戦のジュニアCを見ても、引き続き時計の速い馬場が継続している様子。内有利も顕著。同レース勝ち馬は逃げて後続に2馬身差の完勝。5番人気2着のチャンネルトンネルはグレーターロンドンの産駒で、新馬戦は府中1400で上がり最速で勝つようなタイプの馬だった。ということも念頭に置きつつ何頭か注目馬をピックアップ。

 ラヴスコールはドゥラメンテ産駒。内枠、武史の継続騎乗などがプラス要素。とはいえ牝系にサドラー、シャーリーハイツ、ニジンスキー等スピード要素が皆無。母親自身もイギリスの馬なのでむしろ時計のかかる馬場が得意なタイプかと。戦績も札幌で新馬戦を勝利したものの、アルテミスSでは凡走。この枠でも先行できるイメージは湧かないので、評価は低め。

 マスクオールウィンはドレフォン×ハーツで今の中山には合いそうな配合。ただ、新馬戦以降短距離にシフトしているのが気になるところ。血統的にはマイルもこなせる気はするが、1200で結果を出しているのも事実なので現時点の適性は短距離と見た方がよいか。後は単純にレースを使いすぎというのが懸念要素ではある。

 メイショウヨゾラはジュニアC2着チャンネルトンネルと同じグレーターロンドン産駒。新馬戦は府中1600で直線伸びてはいたが多少不利があっての5着。未勝利は12月の中山1800で逃げて勝利。速い馬場の中山ですでに実績があるのは評価できるし、今回も好枠から逃げられれば勝ち負けも十分有り得ると思う。

 スティールブルーはルメール人気もかなりありそうだが、メンバーレベルの高かったアルテミスSでの3着は素直に評価。速い上がりが使えるタイプで、本質的には中山向きではなさそうだがその手の馬が走るのが今の中山の馬場ということと、シンプルに能力上位なので相手には買う必要ありかと。

 キャットファイトはアスター賞が見事。中山1600で強いのは証明されているので前走の結果は特に気にしていない。坂井に乗り替わりはかなりのプラス材料。手が合いそう。

 ジークルーネはキズナ産駒で、母親はロスヴァイセ。まずキズナ産駒でいえばファインルージュがこのレースを勝利している。ロスヴァイセはソニンク牝系の良血で、同馬の産駒にスキルヴィング、ヴァーンフリートがいる。キズナ×シンボリクリスエスはソングラインと同じで、こちらも同じくソニンクの牝系なので母母父以外すべて同血となる。今回のメンバーの中では最も奥が深そうな血統で、高速決着のマイル戦に向くタイプだと思う。

 ここまでで馬券検討中で、現状の印は以下。

◎ジークルーネ
○キャットファイト
▲スティールブルー
☆メイショウヨゾラ

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