【スプリンターズS】注目馬評価

重賞予想

<予想の方針>

 グランアレグリアの引退以降、短距離戦線の主役級が不在の状況が続いており、展開次第で様々な馬が勝ち負けできる可能性があると思います。

 今回逃げる可能性があると見ているのは、テイエムスパーダとジャスパークローネの2頭。テンが速いのはジャスパークローネですが、1枠2番と絶好の枠を引いたテイエムスパーダ。両陣営とも逃げ宣言をしており、ここは素直にハイペース予想でいきます。

 ハイペースと言っても、前が崩れて差し馬が来るかというと1200m戦においてはそう単純な話ではなく、過去10年のスプリンターズSを見ても、むしろ前半3Fがスローになった方が切れ味勝負になり後方の馬が馬券内に走りやすく、逆に前半3Fが32秒台や33秒前半の速い流れの時は、前の馬が残りやすいといった傾向にあります。

 以上から、短距離のハイペースにも対応できる追走力を持ち、ある程度先行できる馬を中心に狙っていきたいと思います。

ナムラクレア

血統評価:A

父ミッキーアイル、母父Storm Cat

マイル~短距離の産駒を出す父に、スピード持続に長けたStorm Catの配合。
マイルでも使われていたが、血統的にはスプリンター寄りに見える。昨年は5着に敗れており、中山の急坂を苦手としている可能性はあるが、当時はまだ3歳。母系にロベルトも入っており、成長した今であれば中山でも十分好走できると思う。

G1タイトルには未だ届かないものの、今回のメンバーでは実績トップの馬。当然1番人気が予想されるが、1枠1番という極端な枠に入ってしまったのが少し怖いかなという印象。

普通に走れば馬券内安定だと思うが、中団追走のまま直線馬群で詰まるという可能性もありそうなので、絶対的な信頼は置けない。

ママコチャ

血統評価:B

父クロフネ、母父キングカメハメハ

ソダシの全妹。血統的にも本質はマイラーだが、気性の問題で短距離を使われているらしい。

前走初の1200mで2着は立派だが、メンバーレベルにも疑問はあり、今回予想されるペースで追走力が足りるかは微妙なところ。

ただ、良い枠を引けたし、絶好調の川田騎手ということで軽視はできない存在。

アグリ

血統評価:S

父カラヴァッジオ、母父War Front

父カラヴァッジオは欧州の芝短距離G1馬で、初年度からG1馬を出している比較的新しめのStorm Bird系種牡馬。母父War Frontはダンチヒ系の米国産馬で、マイル前後での活躍馬を多く出している。

特筆すべきは日本で走る馬としては珍しいサンデーサイレンスの血を一滴も持たないという点。
血統的には純スプリンターという感じではないが、短距離ハイペースでスピードの持続力が求められる条件においては、サンデーの血はむしろ不要。

1400mの前傾ラップを先行して勝っており、距離短縮も問題はなく、今回予想されるペースでも追走に手間取るといったことはないと思う。
前走は初めて後方から差す競馬を見せたが、今回はある程度の位置を取ってほしい。

ただ、鞍上が横山典弘騎手ということで、どんな騎乗をするかは蓋を開けてみないと分からないため、人気することも踏まえて対抗まで。

マッドクール

血統評価:S

父Dark Angel、母父Indian Ridge

上述のアグリと同じく、こちらもサンデーの血を一滴も持たない馬。

父Dark AngelはJRAで産駒が走り始めてから短距離で圧倒的な成績を残しており、過去3年の芝1200mのレースでの複勝率は驚異の48.3%で、他の種牡馬と比べて群を抜いている。(参考までに、ロードカナロアで複勝率26.8%、ビッグアーサーで29.0%)

出走回数も計60回と、少ないながらデータとしてはそこそこ信頼できる数値で、これはやはり日本の馬産が主眼を置いていないスプリント戦においては、外国の種牡馬の方が結果を残しやすいということなのかもしれない。

本馬は先行脚質で、前に行く馬を見ながら良い位置でレースを運べそうという点と、これまでのレースで前傾ラップにおいて結果を残しているという点で今回のレースにハマると考えた。

追走力、持続力においてもトップクラスの能力を持っているし、ここでいきなりG1勝利してもおかしくない素質はあると思う。

ジャスパークローネ

血統評価:A

父Frosted、母父Kitten’s Joy

この馬も血統的に見れば評価できるが、ここ2走は楽に逃げれて勝っているのを考えると、マークがきつくなる今回は多少評価を落とさざるを得ない。(メンバーレベルが微妙だったというのもある)

過去10年で見ても実は逃げて勝った馬はおらず、連対率複勝率は高いものの、勝ち切るというのは難しいことを示している。

外枠を引いてしまったのも痛く、楽逃げ出来ない今回は厳しい競馬が予想される。

ウインマーベル

血統評価:A

父アイルハヴアナザー、母父フジキセキ

父アイルハヴアナザーはミスプロ系フォーティナイナーの系統で、アメリカのダートで活躍した。アメリカダートはスピード持続力が必要なため、短距離で求められる能力ともマッチしている。

母系が短距離馬にしては若干スタミナ色があるため、純スプリンターという感じではないが、昨年は中団から脚を伸ばす形で2着に好走。

昨年は3歳で斤量有利はあったものの、それ以降斤量ハンデや馬場に泣いたりでまともに走れたのは京王杯くらい。その京王杯はそこそこ良メンバーの中での2着だったので、やはり能力はある。

内枠を引けたし、人気がかなり落ち着いていることを考えれば抑えておきたい1頭。

その他気になる馬の短評

テイエムスパーダは逃げてこそだと思うし、前走は馬場の恩恵もあった。今回は同型がおり、楽に逃げることは難しいので流石に厳しいか。

ピクシーナイトは、香港での怪我がなければ今頃はスプリント界の頂点に君臨していたと思う。能力ではなくメンタルの問題なので、どこかで好走するまでは様子見。

ジュビリーヘッドは中山好走歴があるにも関わらず最低人気。このオッズなら抑えるくらいはした方が良いと思う。

キミワクイーンは春雷Sでマッドクールの2着だが、3.5kg差があってのもの。ただ、ジュビリーヘッドと同様抑えるくらいはしてもいいかもしれない。

最終的な印

◎マッドクール
〇アグリ
▲ナムラクレア
☆ウインマーベル

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